改修の動機1(直したいこと)
最初に改修を思い立ったのは、無垢の木を使った住宅に対する憧れを実現するためと書きましたが、改修の動機は、それ以外に様々ありました。
改修の動機は、大きく二つに分類できます。
一つは、「直したいこと」。もう一つは、「やりたいこと」。
「直したいこと」は、20年間の生活を通して気づいた住宅と生活がフィットしていない部分。それと、耐用年数を超えてしまって交換しなければならない諸設備などです。リフォームの一般的な動機といえるでしょう。
1.外部建具の断熱性能
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2003年に完成したこのマンションの外廻りのアルミサッシには、当時としては一般的な単板ガラスが使われていました。また、私たちの部屋は3方が外気に面して開口部があり、熱の逃げ場の多い部屋でした。冬には、発泡スチロール板を写真のようにアルミサッシにはめ込んで断熱対策をしていました。それは、ほとんど効果がなく外気温が5℃を切るあたりで、ガラスにびっしり結露が発生しました。
2.カビが生えた北側の部屋

改修工事を決めた2019年。北側の二部屋には窓下や天井隅に黒いカビが目立ってきていました。気になるたびにカビを拭き取り除菌剤を吹いてきましたが、綺麗には除去できず、黒いカビがだんだんと目立ってきていました。
近年、ベッドのマットを上げると床にもカビが生えていました。カビの嫌いな妻は、カビを生やすまいと、せっせと吸湿剤を並べていたましが、それは、すぐに飽和状態になっていたでしょう。
3.間取りの問題

3-①洗濯物干場になった和室
入居当初はバルコニーの物干に干していた洗濯物が、いつの間にか(雨降りには干せないので結構早くから)和室に干されるようになりました。いろいろな物干しアイテムが和室を専用することになりました。
大陸からの黄砂や花粉対策も考慮すれば、室内干しも仕方ないかと考えてはおりました。
3-②妻の書斎がなかった

2014年、単身赴任先から持ち帰った小さな机を、妻が「使って良い?」といって和室の隅に置いて使い始め、そこが妻のスペースとなりました。私には書斎があったのですが、妻にはなく、専用スペースが欲しかったのだな、とその時気づきました。
3-③妻のクローゼットが分散
20年前のマンションのほとんどは、収納は狭く、衣服はクローゼットに収まりきらなかったと思います。我が家でも、寝室のウォークインクローゼットは狭く、私の衣服で満杯になりました。妻の衣服は和室の押入と書斎のクローゼットに分散して納めていました。着替える度、和室と書斎を行き来していました。
4.あふれだした本や鍋など
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(本)
書斎の本棚は、二人の本であふれていました。妻の本棚は、本が前後2列に並んでいる段もありました。私の本は、本棚に収まりきらず、断捨離もできずにバルコニーの物置で眠っている有様でした。
(鍋)
流し台の奥行きは750mmあって、一般よりゆったりしていましたが、コンロ廻りは、中華鍋や大・小フライパン、天ぷら鍋などが窮屈そうに重なっていました。
(PC機器)
パソコンは、置き場に困り食卓に置いており、食卓のの半分を占めていました。その横の樹脂製のワゴンの上でプリンターが不安定に揺れていました。
5.まぶしい寝室の照明
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寝室の照明は、天井の中央に70wのシーリングライトを付けていました。就寝前の一時、本を読んで過ごそうと仰向けに寝っ転がるとシーリングライトがまぶしく感じました。
気に入って買った照明器具ですが、読みが足りませんでした。「ホテルのべッド廻りのような、ほの暗いくらいの間接照明とポイント照明があれば落ち着いた雰囲気がになるのに。」と思っていました。
6.エアコンの冷媒管が丸見え
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寝室と居間にエアコンを設置しいますが、室内機と室外機を繋ぐ冷媒管は、樹脂製のカバーはしてあるものの丸見えでした。特に居間は、梁型に沿って折り曲げられており物々しい様相でした。時と共に慣れてしまって、そのカバーに時計やカレンダーをぶらさげたりしていました。
7.その他の直したかったこと
その他にも直したいことは、たくさん蓄積してきていました。
・すでに交換時期を超えてしまった設備機器(給湯器・ユ ニットバス・ガスコンロ・換気扇)
・扉のストロークが大きく不便を感じていた開き戸
・冬場にが結露して床を濡らす玄関ドア
・点灯の確認がしにくく、消し忘れの多かったトイレ照明
・清掃が難しいかったプリーツ網戸